今回は那覇空港の混雑問題について取り上げます。
旅行やマイル修行で那覇空港を利用される方は多いと思いまが、
最近はLCCを含めた新規就航・増便や訪日外国人の増加、
さらに軍事力を増す中国に対する航空自衛隊のホットスクランブル、海上自衛隊の対潜哨戒任務(密漁、中国潜水艦、北朝鮮船)の増加など、
すでに那覇空港はキャパシティ超え、定期便は遅れるのが当たり前の空港になっています。
那覇空港のおけるANAグループ間のMCT(最低乗継時間)は20分でしたが、恒常的な遅延により2018年7月14日からMCTが30分になります。
どうして空港が混雑し遅延が頻発するのか。理由はいくつもあります。
1、滑走路1本に対して航空交通量が多すぎ、単純にキャパシティオーバーしている。
・羽田、成田、福岡などにある発着枠制度が那覇には無いため、各航空会社が自由にダイヤを設定している。つまり利便性の良い時間に出発・到着が集中する。
①2012年の尖閣諸島国有化後の中国機へのスクランブルの増加。2018年以降、中国の爆撃機・戦闘機が沖縄本島~宮古島間の公海上を飛行することがあるため、1日10回以上スクランブル発進することがある。
②航空自衛隊第9航空団が新編され、那覇基地のF15の数が約2倍になった。飛行回数も2倍になるはず。
③国内LCCの相次ぐ就航(バニラ、ジェットスター、ピーチ)。特にピーチは那覇を拠点化している。
④国際線のレガシーキャリア・LCCを含め韓国、台湾、香港路線が好調。
2、駐機場(スポット、ゲート)が足りない
・着陸後、駐機場が空いていないため誘導路上で待機させられることがある。
・ボーディングブリッジ対応ゲートが多くないので、ジェット機でも沖止めにスポットを使うこともある。
3、平行誘導路が無い
・誘導路上にプッシュバックすると他の飛行機が通れない。(これは福岡空港も同じです。)
4、自衛隊(陸海空)が飛ぶ
・一般的に私達が利用する民間機より軍用機・公用機(自衛隊、海上保安庁、警察)が優先されるでしょう。スクランブル発進や急患輸送など国防や人命が最優先ですね。
5、滑走路18側にILSが設置されていない。
・理由は不明ですが、なぜか滑走路18側にILSが設置されていません。天気が悪いときはPARアプローチという昔ながらの方法がありますが、主に軍用機向けです。民間機はやっぱりILSがスタンダードなので、パイロットにとって那覇空港の着陸は難しいのかもしれません。悪天候(雨、台風、梅雨、霧)にダイバートが発生することもあります。
6、台風が来る スコールがある
・台風シーズン(6月~10月)が長く台風が来るとけっこう欠航します。台風接近が予想されたら情報収集と予約変更など早めの対応をしましょう。
最悪2、3日沖縄に缶詰になり、仕事や生活に影響します。当然ですが沖縄の宿代は自腹ですし、観光客が多いシーズンだと宿代が高くなったり、満室で宿泊できないケースも。
(台風時期のマイル修行は危険です。)
7、船が通る
これは沖縄の新聞で読んだのですが、那覇空港の北側に那覇港があり、大型船(クルース前や貨物船)が出入港する経路がちょうど滑走路18側の最終進入経路(ファイナルアプローチコース)の真下にあるそうです。大きい船が通過中は滑走路18に到着する飛行機は上空待機する必要があるそうです。近年沖縄は海外からのクルーズ船がたくさん来ているようなので、影響が大きくなっているようです。
以上が那覇空港が混雑する理由です。
昼間の那覇空港は遅延のリスクが他空港に比べて高いのでマイル修行等で乗継をされる方は注意してください。
混雑緩和に向けて2020年3月末に第2滑走路が完成する予定ですが、キャパシティが2倍になるわけではありません。
また、滑走路は2本になっても、駐機場(スポット、ゲート)は増えないので、どこまで増便できるかは未知数です。
ちなみに混雑しているのは飛行機だけではなく、
「レンタカーの送迎待ちで1時間待った。」
「2両編成のゆいレールが観光客と地元民で乗車率100%超。人多すぎて乗れないことも。」
「帰りの飛行機の時間までギリギリ観光しようと思ったら渋滞にハマって乗遅れ。」
「手荷物を預けるのに30分以上1時間も並んだ。」
「保安検査通過に20分以上も並んだ。」
「お土産屋、ドラッグストアで外国人旅行客が団体でTAXFREEの処理のためレジが大渋滞。店員が大変。」
などなど沖縄はここ最近で急増した観光客数に対応できずいたるところで「我慢して待つこと」が必要になっています。
これらは私の体験やネット上の情報をまとめたものです。
間違ったことがあれば教えてください。
旅行やマイル修行で那覇空港を利用される方は多いと思いまが、
最近はLCCを含めた新規就航・増便や訪日外国人の増加、
さらに軍事力を増す中国に対する航空自衛隊のホットスクランブル、海上自衛隊の対潜哨戒任務(密漁、中国潜水艦、北朝鮮船)の増加など、
すでに那覇空港はキャパシティ超え、定期便は遅れるのが当たり前の空港になっています。
那覇空港のおけるANAグループ間のMCT(最低乗継時間)は20分でしたが、恒常的な遅延により2018年7月14日からMCTが30分になります。
どうして空港が混雑し遅延が頻発するのか。理由はいくつもあります。
1、滑走路1本に対して航空交通量が多すぎ、単純にキャパシティオーバーしている。
・羽田、成田、福岡などにある発着枠制度が那覇には無いため、各航空会社が自由にダイヤを設定している。つまり利便性の良い時間に出発・到着が集中する。
①2012年の尖閣諸島国有化後の中国機へのスクランブルの増加。2018年以降、中国の爆撃機・戦闘機が沖縄本島~宮古島間の公海上を飛行することがあるため、1日10回以上スクランブル発進することがある。
②航空自衛隊第9航空団が新編され、那覇基地のF15の数が約2倍になった。飛行回数も2倍になるはず。
③国内LCCの相次ぐ就航(バニラ、ジェットスター、ピーチ)。特にピーチは那覇を拠点化している。
④国際線のレガシーキャリア・LCCを含め韓国、台湾、香港路線が好調。
2、駐機場(スポット、ゲート)が足りない
・着陸後、駐機場が空いていないため誘導路上で待機させられることがある。
・ボーディングブリッジ対応ゲートが多くないので、ジェット機でも沖止めにスポットを使うこともある。
3、平行誘導路が無い
・誘導路上にプッシュバックすると他の飛行機が通れない。(これは福岡空港も同じです。)
4、自衛隊(陸海空)が飛ぶ
・一般的に私達が利用する民間機より軍用機・公用機(自衛隊、海上保安庁、警察)が優先されるでしょう。スクランブル発進や急患輸送など国防や人命が最優先ですね。
5、滑走路18側にILSが設置されていない。
・理由は不明ですが、なぜか滑走路18側にILSが設置されていません。天気が悪いときはPARアプローチという昔ながらの方法がありますが、主に軍用機向けです。民間機はやっぱりILSがスタンダードなので、パイロットにとって那覇空港の着陸は難しいのかもしれません。悪天候(雨、台風、梅雨、霧)にダイバートが発生することもあります。
6、台風が来る スコールがある
・台風シーズン(6月~10月)が長く台風が来るとけっこう欠航します。台風接近が予想されたら情報収集と予約変更など早めの対応をしましょう。
最悪2、3日沖縄に缶詰になり、仕事や生活に影響します。当然ですが沖縄の宿代は自腹ですし、観光客が多いシーズンだと宿代が高くなったり、満室で宿泊できないケースも。
(台風時期のマイル修行は危険です。)
7、船が通る
これは沖縄の新聞で読んだのですが、那覇空港の北側に那覇港があり、大型船(クルース前や貨物船)が出入港する経路がちょうど滑走路18側の最終進入経路(ファイナルアプローチコース)の真下にあるそうです。大きい船が通過中は滑走路18に到着する飛行機は上空待機する必要があるそうです。近年沖縄は海外からのクルーズ船がたくさん来ているようなので、影響が大きくなっているようです。
以上が那覇空港が混雑する理由です。
昼間の那覇空港は遅延のリスクが他空港に比べて高いのでマイル修行等で乗継をされる方は注意してください。
混雑緩和に向けて2020年3月末に第2滑走路が完成する予定ですが、キャパシティが2倍になるわけではありません。
また、滑走路は2本になっても、駐機場(スポット、ゲート)は増えないので、どこまで増便できるかは未知数です。
ちなみに混雑しているのは飛行機だけではなく、
「レンタカーの送迎待ちで1時間待った。」
「2両編成のゆいレールが観光客と地元民で乗車率100%超。人多すぎて乗れないことも。」
「帰りの飛行機の時間までギリギリ観光しようと思ったら渋滞にハマって乗遅れ。」
「手荷物を預けるのに
「保安検査通過に20分以上も並んだ。」
「お土産屋、ドラッグストアで外国人旅行客が団体でTAXFREEの処理のためレジが大渋滞。店員が大変。」
などなど沖縄はここ最近で急増した観光客数に対応できずいたるところで「我慢して待つこと」が必要になっています。
これらは私の体験やネット上の情報をまとめたものです。
間違ったことがあれば教えてください。
那覇空港の欠航便数、割合などの情報はありますでしょうか。
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