2018年12月31日月曜日

2018年 JALの重大インシデント・トラブル・不祥事など

2018年のJALグループはどのような道を歩むのでしょうか。
安全運航でお願いします。
ANAの2018年分はこちら

【重大インシデント・航空事故】
・2018年5月24日 JAL632(熊本~羽田)B767-300(JA8980) 熊本空港離陸時にエンジン(CF6-80C2)が発生し熊本空港に引き返し。熊本県上益城郡益城町にて、当該エンジン部品の落下物が発見された。着後点検でエンジン後方のタービン部などに損傷があることが確認され、重大インシデントに認定された。今後運輸安全委員会の調査が進められる。

・2018年6月24日 JAL514(札幌~羽田)B777-300(JA8944)宮城県上空3万フィートを飛行中に、機体が突然強く揺れて客室乗務員1人が左足を骨折し全治2ヶ月。JCABは本件を航空事故に認定した。

・2018年7月2日 JALエンジニアリング(成田空港)がB767型機のAPU(補助動力装置)を整備中に放射性物質が漏えいした。人体への影響は無いようです。
原子力規制委員会は事故報告事象に認定した。

・2018年11月13日11時50分前後(現地時間) 上海浦東空港でデルタ航空528便(デトロイト行)A350-900(N501DN)が滑走路34L離陸滑走中に、滑走路34Rに着陸後駐機場に向かっていたJAL873便(成田~上海) B787-9(JA869J)が当該滑走路に進入したため、デルタ機が緊急停止した。滑走路運用状況は34Lが離陸、34Rが着陸であったため、到着機は着陸後滑走路34Lを横断する必要があった。デルタ機は急ブレーキの影響でタイヤが破損し欠航。JAL機は中国航空局による原因調査のため13日は上海に留置された。本事案では怪我人はいない。原因は不明であるが、一歩間違えればテネリフェ空港ジャンボ機衝突事故の二の舞であったため、重大インシデントに認定される見込み。

【運航・機材トラブル】
・2018年11月21日 JAL335(羽田~福岡)が、オーバーブッキングで座席調整ができず欠航。この便はB777-200の座席数375席を上回る約400名の予約を受け付けていたが、出発前の座席調整に時間を要し、福岡空港の運用時間(門限22時)に間に合わず欠航になった。

・2018年12月19日 JAL133(羽田~伊丹)B777-200( JA8979)が着陸後にオイル漏れを。B滑走路が清掃作業のため長時間閉鎖されたため、到着便3便が関西空港にダイバートしました。(ANA2179,JAL2088,JAL3007)

【不祥事・コンプライアンス違反】
・2018年5月23日 JAL8791(ホノルル~関西空港)で男性CAが休憩中にトイレで飲酒した。(缶ビール350ml)
男性CAは「よく眠れるように飲んだ」と話した。JALは運航規定違反として(乗務開始の12時間前から運航終了まで一切の飲酒を禁止)厳正に処分するとしている。
国土交通省はJALに厳重注意し再発防止策の報告を指示した。

・2018年10月28日 JAL44(ロンドン~羽田)に乗務予定だった副操縦士から英国の法令基準を約10倍も上回るアルコールが検知され現地警察に拘束(逮捕)された。イギリスの裁判で禁錮10ヶ月の実刑判決になり懲戒免職処分になった。JALオフィスでのアルコールチェック(呼気検査)では異常がなかったらしいが…。また副操縦士が拘束後、2名乗務で運航したことについては「判断が誤っていた」とJALは認めた。

・JAL国内線パイロットの飲酒 2017年8月~2018年11月に乗務前のアルコール検査で19件の基準オーバーがあっり、交代乗員手配のため12便が遅延していた。その際の遅延理由は「乗員の体調不良」としていた。JALの社内基準は呼気1㍑中0.1mg。

・12月21日、国道交通省が飲酒問題でJALに事業改善命令

・客室乗務員が乗務中に飲酒。ホノルル行きのCAからアルコール検出。12月17日のJAL786に乗務中の女性CAからアルコールが検出された。JALの社内調査で乗務中の機内でシャンパンを飲酒した可能性が極めて高い。
→後日、このCAは機内で飲酒したことを認めました。
→→国土交通省航空局は1月11日、JALに業務改善勧告

【懸案事項】
・中長距離の新会社の創設
・国土交通省が検討している地域航空会社の合併・統合の動き(ANAウイングス、北海道エアシステム、天草エアライン、オリエンタルエアブリッジ、日本エアコミューター)

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