2016年10月26日水曜日

ANA 立乗り事案の対応策で遅延が増えるかも

2016年9月30日にANA運航便が立乗り事案を起こし国土交通省航空局からの厳重注意処分になりました。
その後、再発防止策(ANAHP)が公表されたのですが・・・。やりすぎな気がします。

対策1「保安検査場通行証・搭乗案内用紙を発行」 

 これによって、用紙発行コスト増、保安検査混在・待ち時間増加・出発遅延などの影響が考えられます。また、保安検査場通行証がどういうものかは分かりませんが、Skip時の受取方法や紛失時の対応などで課題があると思います。用紙を紛失する方が必ず出てくるので。


対策2「航空機の駐機場から移動開始までに旅客の着席、シートベルト着用を徹底」

 これによって暫くの間は出発遅延が多発することが予想されます。
これまで、ドアクローズ後すぐにプッシュバックしていました。
そのため、シートベルトの着用チェックはプッシュバック~地上走行中にも行われていました。
しかし、移動開始までに着用確認をするとなると、現在のダイヤだと多少なりとも遅延が発生する可能性が高いです。
また、移動開始後に乗客がトイレ等で席を立った場合の対応に課題があります。

今回の再発防止策を実施することで、確かに安全運航がより確実なものになるでしょう。
しかし、コスト・遅延増加という懸念があります。
チェックイン時刻・保安検査場通過時刻が現在よりも早められる可能性があります。
また保安コスト増加が運賃に転嫁される可能性もります。
そして遅延の増加などにより利用者の利便性が損なわれる可能性もあります。

個人的にはプッシュバックに立っていても安全上全く問題ないと思いますが…。

【追記】
2017年3月21日JALでも同様の定員オーバー事案が発生しました。

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